未使用でも危険! アマゾン「ほしい物リスト」で本名バレ
2008年03月12日 22:59
アマゾンの「ほしい物リスト(ウィッシュリスト)」から個人情報がダダ漏れだと話題だ。そのリストを対象にした検索機能でメールアドレスから本名が分かると、2ちゃんねるでは祭り状態になっている。また「ほしい物リスト」を未使用でも本名がバレる危険がある。
アマゾンの「ほしい物リスト」は、誕生日などに欲しいものを家族や知り合いに知らせるための機能だ。海外ではWish list(ウィッシュリスト)としてかなりメジャーな存在だ。リストは公開/非公開の設定が可能だが、初期設定では公開となっている。
・アマゾン「ほしい物リスト」
この「ほしい物リスト」を利用し、公開設定のままにした場合、「ほしい物リスト サーチ」で検索可能となる。メールアドレスや名前で検索可能だ。
・アマゾン「ほしい物リスト サーチ」
そして検索結果にはアマゾンに登録した「本名」が出てしまうことが問題となっている。しかも仮にニックネームを登録していても、本名で表示されてしまうようだ。
そのことにより、2ちゃんねるの涙目ニュース速報では関連スレッドが相当延びている。中には個人サイト管理人の本名をメールアドレスから調べる人も出てきているようだ。2ちゃんねるでの反応は「カジ速」や「【2ch】日刊スレッドガイド」で読める。
・カジ速「Amazonウィッシュリストで個人情報ダダ漏れ中」
・【2ch】日刊スレッドガイド「Amazonの『ほしい物リスト』、メアドから本名を特定できる機能で祭りに」
アマゾンの「ほしい物リスト」は3月7日まで「ウィッシュリスト」という名称だった。そのタイミングで「ほしい物リスト サーチ」が登場したことにより、メールアドレスや名前から本名が検索可能になったようだ。
・Amazon「『ウィッシュリスト』が『ほしい物リスト』に変更されます(2008年3月7日更新)」
さらに別の問題も見つかっている。「ほしい物リスト」には「友だちにほしい物リストについて知らせる」機能がある。アマゾンにログインしないと使えない機能だが、この機能を使うと「ほしい物リスト」を利用していてもいなくても、送信相手に本名がメールで送られてしまう。
そのことを利用したトラップが「ぼくはまちちゃん!」で公開されている。アマゾンにログインしたままでいろんなサイトを見ていると、本名がバレてしまう危険性が高いようだ。
・ぼくはまちちゃん!「Amazonのすごいアクセス解析サービス」
「ほしい物リスト」で本名が表示される問題は2005年ごろから以下のサイトで指摘されている。当時は、アマゾンでニックネームを使ってカスタマレビューを書いても、そこから「ほしい物リスト」にたどりついて本名がバレてしまう問題と認識されていた。当時は「ほしい物リスト サーチ」機能がなかったからだと思われる。
・@delicious「Amazon でレビューを書くと本名が晒されてしまう危険!?【追記アリ】」
・本当は痛いテレビ番組「Amazonでレビューを書くと本名が晒される」
「ほしい物リスト」の設定変更方法は「デジマガネット」の記事で紹介されている。「ほしい物リスト」を非公開にした上で、アマゾンを利用後は必ずログオフすることが対策といえるだろう。
・デジマガネット「Amazonウィッシュリスト、設定変更ガイド」
なお今回の騒動については「Amazonほしい物リストまとめ」に情報がまとめられている。
・Amazonほしい物リストまとめ